動物病院向け電子カルテの公開価格例は、月額12,000円から26,400円、初期費用はなしから250,000円からです。ただし、受付・会計・検査連携・記録支援など含まれる業務が異なるため、初期費用+月額12か月+移行・端末・連携・研修を足した初年度総額で比較します。

この記事では、公式サイトで価格を確認できる4製品と、同じ条件で見積もる方法を整理します。まず公開価格で候補を把握し、同じ利用人数・端末数・必要機能で初年度と2年目以降の総額を確認してください。

本記事はSOAPilotの運営元・合同会社Lux Terraが作成しています。第三者製品の価格は2026年10月7日に各公式サイトで確認しました。キャンペーン、税区分、契約条件、オプションは変わる可能性があるため、契約前に必ず各社へ最新の見積もりを確認してください。

動物病院向け電子カルテの料金・費用:公開価格の例

次の表は、価格を公開しているサービスの例です。電子カルテ、会計、予約をまとめる製品と、既存カルテに併用する記録支援では役割が異なります。料金だけを横並びにせず、必要な機能が含まれるかを同時に確認してください。

各社公式サイトの公開価格(2026年10月7日確認)
製品・役割公開価格比較時の注意点
PETORELU+
クラウド型診療システム
初期費用なし。電子カルテAは月額19,800円、Bは月額26,400円(いずれも税込)。Aは利用ユーザー上限3、Bは上限なし。検査機器連携は別途オプション費用。
ペットクルーカルテ7
院内運用型
Standard版は初期33,000円、年間46,200円(税込)。上位版は公式価格表で公開。新規開業・開業1年未満は事前連絡を条件に初期費用無料。必要な版とオプションを確認。
Vet360
クラウド型電子カルテ
初期導入サポート250,000円から、月額12,000円から。詳細は施設規模ごとの見積もり。プランでカルテ・予約・検査連携・音声AIの範囲が異なる。容量超過や追加機能も確認。
SOAPilot
既存カルテと併用する記録支援
初期費用なし。病院プランは月額24,800円(税別)。先着限定価格は月額19,800円(税別)。受付・会計一体型の電子カルテではない。録音からSOAPなどの下書きを作り、既存カルテと併用する。

候補全体の機能と選び方を先に整理したい場合は、獣医・動物病院向け電子カルテの比較ガイドをご覧ください。

オーダリングシステム・会計システムの費用はどこに含まれる?

オーダリングシステムは、診察室で決めた検査・処置・処方の指示(オーダー)を、検査、調剤、会計へそのまま渡す仕組みです。人の病院では電子カルテと別の製品として導入されることもありますが、動物病院向けでは電子カルテや会計システムの機能の一部として提供される製品が多く見られます。そのため、オーダリングだけの価格を探すより、どのプランにどこまで含まれるかを確認するほうが比較しやすくなります。

  • 基本プランに含まれるか:検査・処置・処方の入力が、そのまま会計の明細になるか。
  • 会計・在庫との連動:会計、レジ、在庫の引き当てが同じ製品か、別料金の連携か。
  • 検査機器との連携:院内の検査機器へ指示を送る・結果を取り込む機能がオプションか。
  • 端末と運用:診察室・検査室・受付それぞれに必要な端末台数と、同時に使う人数。

上の表でも、検査機器連携を別途オプションとしている製品があります。見積もりでは、オーダリングと会計を含めた場合と含めない場合の両方の金額を出してもらうと、乗り換える範囲を決めやすくなります。SOAPilotはオーダリングや会計の機能を持たず、記録の下書き作成に絞った製品なので、今の電子カルテ・会計システムはそのまま使えます。

電子カルテの初年度総額に含める7つの費用

  1. 初期導入:アカウント設定、院内マスター、帳票、権限などの初期設定費。
  2. 月額・年額:基本プランに含まれる人数、端末、施設、容量と、契約期間。
  3. データ移行:飼い主・動物・過去カルテ・画像・処方履歴の移行範囲と形式。
  4. 機器・端末:PC、iPad、院内サーバー、プリンター、カードリーダー、マイクなど。
  5. 連携:オーダリング、検査機器、保険、予約、会計、決済、電話、飼い主向けアプリとの連携費。
  6. 研修・保守:初回研修、追加研修、問い合わせ窓口、訪問や遠隔サポートの費用。
  7. 終了・移行:解約条件、データの取り出し形式、他製品へ移すときの作業費。

初年度総額の計算式:初期導入費+(月額×12か月)+データ移行費+必要な機器費+連携・オプション費+研修費。2年目以降は、更新料、保守、容量追加、オプションの継続費も分けて計算します。

無料体験で料金と一緒に比べる5項目

「無料」は契約後も費用がかからない意味なのか、期間限定の試用なのかを分けて確認します。試用期間中は、機能一覧を見るだけでなく、実際の診療導線を一度通してください。

  1. 開始条件:カード登録、申込期限、試用終了後の自動課金、解約操作の有無。
  2. 利用上限:スタッフ数、端末数、保存容量、録音時間、AI生成回数。
  3. 本番との差:試用できない機能、連携、サポート、データ移行の範囲。
  4. 記録完了まで:入力や録音から、確認・修正・既存カルテへの反映までに必要な手順。
  5. 終了後のデータ:試用中の記録を継続利用・削除・出力できるか、その期限と形式。

無料体験で比較した内容は、「できた・追加設定が必要・有料オプション・未確認」に分けます。無料期間だけで判断せず、必要な機能を含む初年度総額と、スタッフが診療中に無理なく続けられるかを同じ表に残してください。

料金を同じ条件で比べる見積もり表

各社へ同じ条件を渡し、「含まれる・追加費用・非対応・未確認」の4つに分けると比較しやすくなります。

  • 施設数、獣医師・スタッフ数、同時利用人数、端末台数
  • 電子カルテだけか、受付・予約・会計・在庫・保険まで必要か
  • 連携したい検査機器やサービスの具体的な製品名
  • 移行したいデータの種類・件数・保存形式
  • クラウド型か院内サーバー型か、通信障害時に必要な運用
  • 希望する導入時期、研修人数、サポート時間

見積もり依頼文:「1施設、獣医師__名、スタッフ__名、同時利用__名、PC__台・iPad__台で使用予定です。必要機能は__、連携機器は__、移行対象は__です。初期費用、月額・年額、移行、連携、研修、保守を含む初年度と2年目の総額、契約期間、解約時のデータ出力条件をご提示ください。」

動物病院の電子カルテ料金でよくある疑問

動物病院向け電子カルテの料金はいくらですか?

公式サイトで公開されている例では、月額12,000円から26,400円、初期費用なしから250,000円からまで幅があります。受付・会計を含む製品か、既存カルテと併用する記録支援かで役割が異なるため、初期費用と月額だけでなく、移行・連携・端末・研修を含む初年度総額で比べてください。

無料の電子カルテだけで運用できますか?

無料体験は操作確認に有効ですが、本番運用では保存容量、利用人数、バックアップ、権限、サポート、データ出力の条件を確認してください。無料で始められても、必要な連携や移行が有料になる場合があります。

クラウド型は初期費用が安いですか?

院内サーバーを用意しない分、初期の機器費を抑えられることがあります。ただし、初期設定、データ移行、連携費が別に必要な製品もあります。月額だけでなく、3年程度の総額と院内の管理負担を比較してください。

動物病院のオーダリングシステムだけの費用はいくらですか?

動物病院向けでは、オーダリング(検査・処置・処方の指示を会計や検査へ渡す機能)が電子カルテや会計システムに組み込まれている製品が多く、単体の価格が公開されていないことがあります。見積もりでは、オーダリングが基本プランに含まれるか、会計・在庫・検査機器との連携が別料金かを分けて確認してください。 具体的な確認項目は音声入力カルテの導入チェックリストにまとめています。

今の電子カルテを乗り換えずに、AIや音声入力を試せますか?

既存カルテへ確認済みの下書きを転記する記録支援なら、全面移行せずに試せます。自動連携の範囲、修正と転記の手間、録音運用を含めて評価してください。

記録作成の費用対効果から試したい方へ